紺碧の海



時流れ紺碧の海満ちて
いつか果てなき闇をつらぬき
私の愛したおまえ…おまえよ
きっと還ってこい

何千年 何億年ののちでもかまわぬ
宇宙の生滅が幾度くり返されたあとでもかまわぬ
時も次元も空間も全て超えて
どんなにしても
どんなにしても必ず。

おまえを信じてゆく故ならば
現世(いま)の現身(うつしみ)など脱ぎ捨てるに何を迷おう?
たとえいくつの宇宙がいくつの歴史を
無言のままに編みつづり
いくつの時空を超えたところで
私がおまえを認められないことなどありはしない
どんなに考えも及ばぬ遠き時流の彼方
もはやおまえの姿は見えず
お前の声も聞こえはせずとも
私はおまえを受けとめるべくそこにいて
そして今度こそおまえを心の限り抱きしめよう

還ってこい…還ってこい
おまえは私を探せるだろう
私はお前を受けとめるべくそこにいる
時流れ紺碧の海満ちて
おまえが私に還るまで


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